ベルゲン強制収容所に最初に入った連合軍兵士ジョン・ランドール。

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http://www.dailymail.co.uk/news/article-2601131/The-man-stumbled-HELL-His-place-history-never-revealed-But-just-published-memoir-SAS-officer-recounts-uncovered-horrors-Belsen.html
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2601131/The-man-stumbled-HELL-His-place-history-never-revealed-But-just-published-memoir-SAS-officer-recounts-uncovered-horrors-Belsen.html

 

中尉だったジョン・ランドールが鉄のゲートをくぐったとき、のどかなカントリーハウスの入り口だと思った。

途中で道がカーブして、森の中に続いていた。

それは実に不気味な光景だったが、ランドールはその道の先に何があるのか探りたくなった。

「ちょっとその道を行ってみよう」

ジープを運転していた同僚に言った。

 

ジープは森の中をいく。ランドールは危険を感じ、ホルスターからピストルを抜いた。

やがて明るくなると、木造の平屋が並んでいるのが見えた。

そのまま彼を乗せたジープは平屋にたどり着く。

最初に彼は、親衛隊(SS)の警備員を見た。

普通なら撃つところだが、抵抗するそぶりもない。

目もうつろで、珍しそうにランドールともう一人のイギリス人を見ていた。

 

次に、小屋から出てくる集団を見た。彼らは、ぼろをまとっているか、裸だった。

彼らはランドールを見つけて、助けてくれと懇願した。

骨が浮き出て、黄色い肌をした彼らの集団は一気に膨れあがった。

あまりの臭いに吐きそうになるのを彼はこらえ、彼らにすぐに助けが来ると答えた。

 

15歳のハンガリー出身の少女は、弱っているにもかかわらず、窓から彼らを見つけて、外に出ようとした。

やがて女性と子供が彼ら二人を車から引きずりおろし、ある場所に連れて行った。

ランドールはそこがジャガイモ畑だと思った。

しかし違う。

それは死体の山だった。

 

その日は、1945年4月15日。

そのとき彼は知らなかったが、彼こそが北ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に入った最初の連合軍兵士だった。

彼は、イギリス陸軍特殊部隊SAS。

歴史ではBrigadier Llewellyn Glyn Hughesという人物が解放者のように言われているが、実際は彼が最初だった。

その壮絶な現場を目にしたランドールは、現在94歳。

このときのことは、今まで公になることはなかったが、最近発売された著書で明らかになった。

 

 

ところで、このベルゼンの恐怖が明らかになったのは、あるジャーナリストの行動による。

ランドールの到着後、Richard Dimblebyという英国人ジャーナリストがベルゼンに入ったのだ。

彼はそこで見た惨状をBBCに伝えたが、BBCは彼の話を信じず、当初は報道しなかった。

彼は当時のことをこう語っている。

‘This day at Belsen was the most horrible day of my life,
I saw it all — furnaces where thousands have been burned alive.

The pit — 15ft deep — as big as a tennis court, piled to the top at one end with naked bodies.’

「このベルゼンの日は、私の人生で最も恐ろしい日だった。

私はすべてを見た。何千という人々が生きたまま焼かれた焼却炉。

15フィートの穴には、裸の死体が積み上げられていた」

 

遺体と排泄物が混じった臭いは数週間とることができず、その臭いで目を覚ますほどだった。
収容所には5万人の囚人と、1万3000の死体があった。

 

 

やがてこのキャンプの存在が明らかになり、アウシュビッツの解放へと続く。

 

 

 

 

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