ネアンデルタール人の子どもを人間の母親が産むプロジェクト。
ヨーロッパに生息し、なぜか絶滅してしまったネアンデルタール人。
我々人類に非常に近い種の彼らが、もし現代に復活したら…。
そんなことをハーバード・メディカル・スクールのジョージ・チャーチという教授が考えている。
彼はネアンデルタールのDNAと人間の女性を使って、ネアンデルタール人の子どもを産ませようとしているのだ。
それは理論的には可能で、3万3千年前のDNAを再構成し、人間の母親の子宮で育てれば、ネアンデルタール人の子どもが生まれるという。
そして実際、教授はそのボランティアの母親を募集している。
DNA情報は化石化した骨からすでに十分取り出しているようだ。
それを人工的に再構築し、ステムセルに入れて、人間の胚(embryo)に注入する。
そうすると、子どもはネアンデルタール人寄りのハイブリッドになるのだ。
教授はsynthetic biologyの先駆者で、1980年代にヒトゲノムの作成プロジェクトを開始した。
科学的にはすべての種類のクローンを作れるのだから、教授は「なぜ我々はそれをすることができないのだろうか」とドイツの雑誌に語っている。
また、ネアンデルタール人の復活は、人間にとって利益になるとも考えている。
彼いわく、頭蓋骨が大きかったネアンデルタール人は、我々よりもインテリジェントである可能性も高いという。
もしもこの実験が実現した場合、素人的には心配事がいくつもある。
まず、ネアンデルタール人は滅んだということ。
つまり、淘汰されたということは、それなりに理由があるからだ。
特有の病気かもしれない。
もしネアンデルタール人が復活して、知能も感情もあるとすると、彼ら特有の病気が彼らを悩ませたり、彼らと我々人間がいろいろと病原菌で上手くいかないことがあったりするかもしれない。
ただし、かつて現生人類は一部がネアンデルタール人と性交渉をして遺伝子を強くしたという説もある。
教授の言うとおり、人類の利益になるというのも、一理ある。
それでも心配事はまだまだある。そもそも、本当にインテリジェンスがあるのかどうか。
もし人間の言葉が理解できなかった場合、ネアンデルタール人はどのように扱われるのか。
人間としてか、動物としてか。
人間の権利は適用されるのか。
問題は山積のような気がするが、教授はそれでも実験を強行するのか。
もしかすると、すでに実験は何度か試みがされているなんてこともあるかもしれない…。
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