碁盤の目の街並みがそのまま山に。
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アフガニスタンの首都カブールの街並みは碁盤の目に近く整然としている。
しかし、人口増加で土地はなく、住宅地は少しずつ山に迫ってきた。
それを空から撮影してみたら、なんとなく不思議な画が撮れた。
昔観たファンタジー映画のようなアナログな線が、少しずつ山並みを浸食している感じ。
人口はもう500万人に達し、ヒンドゥークシュ山脈の向こう側に街はない。
丘に住んでいるのは富裕層ではなくて、ほとんどが貧困層らしい。
多くは水や電気が届かず、泥のレンガを積み上げた家に住んでいる。
実際に近くでみてみると、街は碁盤の目ではなく迷路のよう。
10年前には100万人だったのが、急激に増え、次々と街が拡大していったようだ。
戦後の復興支援で建設バブルはあったが、最近は不動産の買い手は姿を消し、海外に去ってしまったという。
外国からの援助金がアフガニスタンの国内総生産の98パーセントを占めると言われている。2014年に連合軍が完全撤退した後、経済状況はより悪化するのではないかと専門家は予想している。
膨れあがった不動産バブルと人口に対して、政府は有効な手段を打てるのだろうか。
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