51ミリオンポンド。
それが、スロバキアの都市インフラのために投資された額だ。
5100万ポンドだから、日本円で80億円。
European capital of cultureという助成金で、フランスのマルセイユとともに2013年度に選ばれた。
資金は都市インフラの他に、観光産業、クリエイティブ産業に使われる。
選ばれた都市は、コシツェ(Kosice)。
製鉄所などの重工業の都市だが、大学は3つあり、美術館や劇場もあり、脱重工業都市を目指している。
人口24万人、国際空港もある。
しかし、そのコシツェの、ある写真が注目を浴びている。
何千のロマの子供たちが暮らす、世界最貧レベルのスラムの写真だ。
郊外にあるそのスラムは、公共住宅らしき古びた建物がある場所。
ガス、水道、電気はほぼ通ってない。
約8000人が暮らしている。
写真の子供たちは汚れた服をまとい、ゴミの山に立つ。
建物は火事で燃えたのか、壁は黒く焦げ、部分部分が崩壊している。
ここはLuník IXと呼ばれるエリアで、もともとは2500人ほどの住民のために建てられた住宅だが、人口過密が進んだ。
近くにあったロマの集落が取り壊しにあってから、ロマの住民たちが移り住むようになった。
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今はスロバキアで最大のロマ・コミュニティだ。
子供たちは不潔な環境の中で、肝炎、アタマジラミ、下痢、疥癬や髄膜炎などが日常となっている。
また、
ここでのゴミ汚染によって近くを流れる川の水が汚染され、周囲の街への影響が見られている。
2013年度の助成金が決まったのは2008年。
今年すでに助成金はコシツェに届いているが、スラムはこの写真のままだ。
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