ベルファストの分断する壁と不気味な壁画
北アイルランド政府は、国旗掲揚問題で「平和的解決策が見つからなければ、深刻な事態になる」と警告した(BBC)。
イーストベルファストでは、抗議を止めない人々が街頭で抗議活動を続けている。
彼らは、「和平プロセスは、北アイルランドからイギリス色を薄めた」と一貫して主張している。
インタビューで抗議者の一人は、「もうたくさんだ。イギリスものはあれもダメ、これもダメ。もう我慢できない。北アイルランドの和平案は全廃すべき。我々は受け入れない」と語った。
また、抗議者の別の若者は「祖国は荒らしたくない。でも、国旗を元に戻して欲しい。それだけだ」と答えた。
アナリストによると、暴動を扇動しているのは一部過激派だとしている。平和的なデモも起きている。
住民は街頭での雰囲気に左右されているため、過激民兵組織があおれば、暴動は拡大していくらしい。
イースト・ベルファストでは騒ぎは続いているが、沈静化には向かっているという。
また、月曜日、市議会の議員の一人は、「この事態は世界の嘲笑の的となっている」と発言した。
ベルファストでは棲み分けがなされていて、カトリックが住むエリアは高い壁(ピース・ウォール)に囲まれている。
建物の壁にはロイヤリストなどグループの存在を主張する絵が描かれている。
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まさに暴動を起こしている民兵組織を表現する絵。
カソリックとプロテスタントを分断する壁。双方の争いを防ぐために建設された。
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プロテスタント側の家は国旗を掲揚している家が目立つ。ここでは、国旗こそが自分たちを守る手段であるかのようだ。
しかし、カソリック側では当然、国旗を掲揚していない。
守るべき国旗がある側と、守るべき国旗がない側ではどちらが幸せなのか。
今、憤りを感じているのは国旗を守る側であることは確かだが。
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