イギリスの小学校で進むバイリンガル教育
イギリスのピーターバラにあるグラッドストーン小学校は、400人すべてが母語を英語としない子どもたち。
パンジャブ語、ポルトガル語、チェコ語、ポーランド語、ロシア語などを母語にし、その数20。
その学校が、英語を母国語としない環境をバネにし、評価を上げてきている。
言葉の壁を越えるために、教師たちは英語だけではなく、実況放送のようなものをやるらしい。
対象物とボディラングエッジを駆使して、言葉の意味が誰でもわかるように心がけている。
また、バディシステムによって、他の学校の子どもたちと2週間に一回、一緒に勉強し、遊ぶプログラムがあり、ネイティブの言葉を吸収する機会を作っている。
子どもたちは英語がまったく話せないのではなく、両親の言葉とのミクスチャー状態になっているという。
両親は時に英語を教えるようトライするが、あまり上手くいかないようだ。
結果として、子どもたちは母語も堪能ではなくなる。
もし母語による言語の基盤がなければ、その発達は難しいという。
生徒のうち、358名がパンジャブ・ウルドゥー語を母語としている。この言語はインドやパキスタンで多く話されている言葉だ。
28名の教師のうち、ウルドゥー語を話せるのは10名。
パーカーという女性教師は、1990年代にパキスタンに暮らしたことがあり、ウルドゥー語を話すことができる。
彼女によると、「何人かの生徒は、学んだことをすぐに出そうとする。しかし、何人かは最初の6ヶ月間は沈黙状態になる。しかし、そこから突然話し出し、ほれぼれするような流ちょうな外国語を話す」という。
今後、イギリスはさらなる移民で、英語の話せない子どもが増えてくるため、バイリンガル対策が必須とされている。
この学校はそのモデルとしてさまざまな試みがされており、世界的にもバイリンガル教育をリードする可能性がある。
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