「透明な脳 シースルーブレイン」がついに完成か?
スタンフォード大が、「透明な脳 シースルー・ブレイン(see-through brain)」を開発した。
オンライン版Nature誌に水曜日発表されたのは、衝撃的な透明の脳だった。
写真でいうと、右の脳だ。
ほぼ透けている…。
この驚くべき研究を行っていたのは、カール博士(Dr. Karl Deisseroth)率いる研究グループ。
神経科学研究のメインとなるマウスの脳だが、研究をより深く進めるために、脳を透明化したという。
そのために行ったのは、光を遮る脂肪の除去。
化学物質で脳を浸すと、化学物質が網のように内部に入り込み、脂肪を洗い流せるという。
「脂肪を流すと透明になる」と聞くと信じられないが、どうやら化学物質が脳の構造をかたどるように固まって、脂肪を流したときにその物質(Specialized stains)が透明になって残るということのようだ。
そして、このシースルー脳によって、脳の構造はもちろん、特定のタンパク質の場所など、重要なデータを今後、得ることができるようになる。
そして、脳解剖研究はなんと100倍にもスピードアップするという。
また、自閉症の人の死体から保存された脳などでも応用できると研究チームは期待しているらしい…。
シアトルのアレン・ブレイン・サイエンス研究所のR. Clay Reid博士
「マウスの脳全体を透明にできれば、神経科学研究はとにかく簡単になるだろう。そして、多くの神経科学者はハッピーになるよ」
ハーバード医療スクールのBernardl Sabatini博士
「彼らがやったことはとてつもない(スチュペンデス)ことだよ」
「やっと脳の中をじっと見つめることができる。そして、信じられないような画像を得ることができる」
カルフォルニア大学Arthur Toga博士
「並外れてる…すごい進歩だ」(過去に透明化を試みたことがある)
Salk研究所のTerry Sejnowski博士
「これはまさにみんなが望んでいた技術だ。研究は10倍から100倍はスピードアップする」
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