テレパシーを実現する技術を科学者が発明か
ネズミの実験によって、人間が「第六感」を持つ可能性が出てきた。
米ノースカロライナ州デューク大学の実験で、ネズミの脳に赤外線を感じる装置を装着させ、ネズミが赤外線を感知することに成功したらしい。
実験を行った科学者ミゲル・ニコレリスによると、ネズミは視力を使わず、赤外線の出てくる方向を認識したという。
これによって、人は義肢であっても「触る」という体験をできるようになるかもしれない。
実験では、赤外線検出器をネズミの脳に移植。
ネズミは髭を障害物を感知するレーダーとして使っているため、髭が何かに触れると、ネズミは自分の髭をさわって整える。
すると、赤外線をオンにしたときに、ネズミはまるで何かに触れたかのように髭を整えたという。
次に、その原因の方向を理解し、光に向かって歩き出した…。
この技術は義肢や盲目への応用が期待されていて、たとえ義肢でも、人は「触る」という感覚を取り戻すことができるとニコレリスは主張している。
だが、「赤外線を感じる」というのは正直、よく意味がわからない。赤外線の熱は、遠赤外線として身体が温かくなるが、今回の「触る」というものとは違う。
おそらく、仕組みは自動掃除機の障害物探知機能に近い(書いている筆者もよくわかっていない)。
自動掃除機は赤外線を出して距離を測ることができるが、それを感じるとはどういうことなのか。
2センチ程度もしくはミリ単位で何かが近づいたときに、触ったような感覚を感じることができるということだろうか。
ニコレリスによると、ネズミは皮膚を使わず、光を見ないで光りを「感じた」のだという。
赤外線を感じることのできる動物はすでに存在している。
マムシは熱源の位置と距離を赤外線で感知できるらしい。
コウモリもその能力があるといわれている。
テレパシー時代を予感させる発見か
赤外線を感知することだけでも驚きだが、ニコレリスはその能力を、テレパシーに使うことができると主張している。
brain-to-brain interface
と彼は表現するが、つまり脳から脳へ、情報を伝えるテレパシー・インターフェイスとして発展するというのだ。
テレパシーについては、リモコンのセンサや携帯の赤外線通信に近いものだろうか。
データ通信を脳同士でやってしまうもので、ネットも脳を使って直接受信ができるようになるのだろう。
実験の内容はボストンで開催されたthe American Association for the Advancement of Science (AAAS)で発表され、Nature Communicationsに掲載されている。
今の段階でこの実験が人間の未来にどれほどのインパクトをもたらすのか、誰にも想像がつかない。
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