現生人類におされ、滅亡してしまったネアンデルタール人だが、発音は現代のアメリカ人に近い可能性が出てきた。
オーストラリアのニューイングランド大学の研究によると、彼らの中舌骨は、現代人のように複雑な舌の動きを可能にしていたという。
となると、彼らも現代人の会話のようにスムーズに話してコミュニケーションをとっていた可能性があり、人類の会話の発生は考えられているよりもずっと古いかもしれないのだ。
The hyoid bone(舌骨 ぜっこつ the lingual bone、 The horseshoe-shaped bone)は舌の根で舌をサポートし、ヒトが話すことを可能にするもの。
首の前側にあり、馬蹄骨の形をしている。
コンピュータ・シミュレーションでは、この骨が現代人のような発音を可能にしていたことを示しているという。
1989年にイスラエルのKabara洞窟でネアンデルタール人の舌骨が見つかるまで、とにかく言語を話すのは現生人類だけだと考えられていた。
舌骨の発見によって、ネアンデルタール人も何らかの会話をしていた可能性が出てきたが、今回の研究はそれを裏付ける結果となった。
ちなみに、今年の初めには、Max Plank instituteが「50万年前に、現生人類とネアンデルタール人は祖先を共ににし、言語を共有していた可能性がある」と発表している。
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