ヨーロッパの言語を形作ったのは、トルコではなく今のウクライナ紛争地域だったのか。
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ヨーロッパの言語がどこからやってきたのかというと、8000年ほど前に今のトルコからやってきたというアナトリア説が有力だ。
しかし、その説を覆す大きな研究結果が発表された。これは、人類が長いこと信じてきた定説を覆すことになるかもしれない。
新しい説は、Yamnaya(ヤムナヤ)説と呼ばれている。
場所は今のウクライナ東部とロシア、つまり紛争地域で、ここに住んでいた人々が、4500年前にドイツ周辺に向かって移動したのがはじまりだという。
黒海北方の草原地帯に住む遊牧民のYamnayaが、大規模な民族移動でドイツ北部に向かったことは、8000年前から3000年前の人骨DNAを調べることで判明した。
ヨーロッパ中の69体のDNAを対象に調べた結果、YamanayaのDNAの痕跡が認められたという。
特に、北部ドイツの人々とYamnayaのDNAの類似点はストロングらしい。
8000年ほど前にトルコから来た農民集団によってインド・ヨーロッパ言語は広まったというのが定説だったが、このあまりにも常識的な説に真っ向から挑むかたちとなっている。
アナトリアからの農民集団がヨーロッパに移動し、文化を伝えたことは間違いない。
研究はハーバード・メディカル・スクールのデビッド・ライヒ教授によるもの。
北部ドイツということはゲルマン系だが、ウクライナであればスラブ的な金髪、白肌だとして、辻褄があう。
ヨーロッパ大きくラテン系とゲルマン系(とスラブ)に分かれるが、ゲルマン系は大移動でヨーロッパ中にひろまった。
一方でラテン系はそれほど北方に移動していない。
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