日本で「ゾンビ」という言葉を使ったニュースはあまりないが、アメリカでは「Zombie」は見出しでも使われる。
今、NYTimesにアップされているのは、「ゾンビーホームズ」についての記事。
つまり、放置されて廃墟と化したものに対して、彼らはゾンビと呼ぶのだ。
ニューヨーク州ニューバーグ(ニューヨーク市から60マイル北)にある322 Washington Street。
数ヶ月前に火事に遭い、朽ちたゾンビーホームズとなっている。
この家は、ローンが払えずにオーナーから放棄された家で、NY州だけでこのようなゾンビーホームズは1万5000軒も存在する。
家がゾンビーホームズになるのは、放棄されたあと、銀行の手続きが数年かかるためだ。
その間に火事になったり、破壊されたりする。
火事になるというのは、売春やドラッグの現場となり、遊び場として”開放”されるため。
管理者のいない状況で、火事はすぐに起こる。
NY州司法長官のエリック・シュナイダーマンは月曜日、こういったゾンビーホームズに対して、銀行が責任をとる法案のアウトラインを示した。
銀行はプロパティのオーナーがローンを返せなくなったら、プロパティを差し押さえることで利益を保っている。
なのに、それが大量になると管理はしない。そもそも管理するつもりもあまりない。
もし法案が通った場合、今のように銀行が家を放置すると、1日1000ドルの罰金が科せられる。
ニューバーグは大企業が撤退したことで打撃を受け、ゾンビーホームズが大量に発生している。
同時に、経済と銀行が生んだ綻びは、この町に高い犯罪率と失業率も発生させてしまっている。
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