NYTimesのレストラン記事が、「New Nordic」について触れている。
これは最近、北欧料理ムーブメントがマンハッタンの街中に具現化しつつあるからだ。
ムーブメントを起こしたのは、10年前にデンマークからやってきたRené Redzepiというシェフ。
コペンハーゲンのNomaで活躍していた彼は、間違いなくNew Nordicを料理界で影響あるものに出来る人物らしい。
他にもNordicを意識させる店は目立ちはじめている。
Nomaの共同設立者であるMads RefslundによるAcme(NoHoとブルックリンのウィリアムズバーグ)、Nomaの前パストリーチェフであるダニエル・バーンズのLuksus(ブルックリンのグリーンポイントにあるデンマーク料理店)。
シェフでは、スウェーデン育ちのFredrik Berselius(34)が、Askaのシェフとして活躍し、AquavitではMarcus Jernmark、SkalではBen Spiegelといった感じだ。
こちらはAcmeの人気メニューだが、名前はシンプルに「チキン・アンド・エッグス」。
家庭的キャセロールが高級料理に昇華したような感じだという。
北欧料理というと、多くの人にはそれほど美味しいイメージはないかもしれない。
パンの上に具材を載せた料理が伝統的だが、夜に外食するという文化はあまりない。
家でアットホームに食事の時間を過ごすことが良しとされていて、外食は外国料理(アイリッシュバーやメキシカン、スシ)になる。
そういったイメージを覆したNoma(2010年世界一、デンマーク料理ではない)から、世界的な北欧料理ブーム計画がはじまった。
地元素材を使いながら、まったく新しい分野(New Nordic)を打ち立てたNomaは、日本の懐石のような美しさを西欧料理に融合させ世界一の称号を得た。
そして、世界中の食通が自分の都市にNew Nordicの店があれば…と思うようになった。
それがNYで形になってきて、Nordicのフラッグがあちこちに立ち始めている。
Acmeの記事
http://www.nytimes.com/2012/03/14/dining/reviews/acme-signals-the-arrival-of-new-nordic-cuisine.html
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