モーターサイクル

影の存在としての欧州48Vハイブリッド

Facebook http://www.facebook.com/maashjapan

AMG53のテストドライブ動画が届いた。Aクラスよりも先に次世代メルセデスデザイン降臨だ。

気になるのは48Vハイブリッドの搭載。まだよくわからないシステムだが、AMGとどう噛み合うのか。気になるところだ。

(kuluma.jp)

新世代デザインで登場するメルセデスAMG CLS53は、3リッターストレート6気筒ガソリンターボに48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載。

これははたして、早く走りたいとドライバーが思ったときに、モーターが22hpのパワーと25.5kgmのトルクでエンジンをアシストしてくれるのか。

エンジンの最高出力が435hpもあるので、ガソリンをガンガン噴出したい人にはいらないし、静かなEV的加速は嫌だな…。

と思ったが、8分30秒あたりのキックダウンサウンドを聴く限り、そんなわけがなかった。AMGがそんなわけがない。

テスラみたいには、絶対にならないで欲しいものだが、ようするに静けさから猛々しさまで、モードを選べるよということ。

コンフォートモードからスポーツモードにすればガソリンな味わいを楽しむことができるし、エコで高級車らしく振る舞うこともできる。

モードの種類はエコ、インディヴィジュアル、コンフォート、スポーツとあり、最後はスポーツ+。

8分50秒あたりの加速はこのスポーツ+だ。

状況によってエンジンのオンオフを自動的に切り替える機能もあり、こういった環境性能はエコモードで強くなるとみられる。

このモード(イギリス英語でイコ)は、10分あたりから。

ドライバーいわく、「Sモードみたいにエスタブリッシュでジェントリーな乗り心地になる」そうだ。

エンジン音に関しては車内が静かになり、エアコン等は「そうでもない」。

 

それにしても、このポップさに欠けるステアリングが見れば見るほど気になる…。

いろいろ先を往く素晴らしいメルシィーディスなのに、前回もステアリングだけ垢抜けてなかった。

今回はよくわからない。未来を行っているのか、それとも何なのか。

とりあえず他のメーカーは後を追わないだろう。

 

さて、欧州複合モード燃費が11.9km/リットル、CO2排出量が200g/kmというマイルドハイブリッドだが、これは欧州メーカーが揃って使用する48V。

ボルボが一時期全電動化と間違った報道がされたが、それはこのマイルドハイブリッドを全車に導入するという意味だった。

EVカーはスポーツトリムだったポールスターをEVブランドとして独立させたのがそれを物語っている。

このマイルドハイブリッドはトヨタやホンダが行う最先端のハイブリッドシステムとは違い、簡易的なものだ。

目的はとにかく、CO2排出量規制のクリア。48Vは欧州で提唱された規格なのだ。

 

メリットは安く、導入が安易。電装部品の小型化、簡素化といったところで、それでも現在の12Vより出力を高く、電流を下げ、回生エネルギーの活用もできる。

「電装部品の小型化、簡素化」というのは、瞬間的に60V以上になる高電圧に必要な電装品がいらなくなるということ。フルハイブリッドは200V前後になり、人体には危険なのだ(そのための安全装備にコストがかさむ)。

つまり、日本勢のハイブリッドは高すぎて、日本車のように価格を抑えられないので、ハイブリッドシステム自体を導入しやすくして環境規制に耐えうるべくシンプリファイするぞということだ。

CLS53のエンジンのオンオフというのは、車速15km/h以下で、EV走行にする48Vマイルドハイブリッドの機能のことかもしれない。

また、48Vハイブリッドのもう一つの機能が40〜60km/hの定速で速度を落とさないためにトルクアシストをするもの。

これは発進時にも働くので、基本的には48Vマイルドハイブリッドは低速時の環境性能アップで、冒頭で懸念したような高速時のフル加速などではあまり関係ないのかもしれない。

 

ここ数年、欧州勢はハイブリッドを導入しても高くなるだけで性能的にほぼ変わらなかったり、「早く走るためのハイブリッド」を謳ったり、飛び越えてPHEVに行ったり、迷走を続けてきたが、ここに来てようやく「欧州ハイブリッド問題」はゴールに近づく。

あとは、この48Vハイブリッドにブランド力があるのか。これをどのみち欧州勢は導入していくのだが、それに顧客は満足を得るのか。

それとも日本勢のハイブリッドを認めるのか、EVへ走るのか。

 

当たり前の影の存在なるのが、この48Vにはベストだ。

ベーシックな存在となることで、電力デバイスが安心して使えるようになる。これだけでも素晴らしいし、回生システムもいい。

一度欧州勢が目指したPHVはバッテリーが大きくコストがフルハイブリッド同様にかかる。

それに、全欧州オーナーが毎日毎時間チャージをしてるなんて、想像できない。

しかも、流行のSUVのような重い車ほど発進時などのアシストが効いてくるし、フルハイブリッドよりもガソリン車の味わいは残る。

 

今のところ、欧州勢のベストな解答であることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

Similar Posts: