まだ煙が視界を塞いでいる、倒壊直後のグラウンド・ゼロの写真。
そこに、アメリカの国旗が映っている。
当時のニューヨークの人々、アメリカの人々に、力、団結力を感じさせた象徴的なものだ。
この写真の謎について、海外メディアが記事にしているのだが、なかなかのミステリーらしい。
あるTV番組がドキュメンタリーでこの謎を追ったのだが、このフラッグが9.11の夜から、なくなったというのだ。
アメリカ国民の間では、その後、旗はヤンキースの試合で使われ、ジュリアーニ市長が抱きしめ、テオドア・ルーズベルトという空母で掲げられ、アフガニスタンに向かったということになっている。
一般的にはそう信じられていて、今も多くの人がそう思っているはず…。
しかし、実際はあの写真に写った旗は、その日の夜に消えていた。
このミステリーを取り上げたドキュメンタリーは、CNNの『The Flag』(水曜日9時にアメリカで放送予定)。
番組によると、国旗がゼロ近くのドックにあるボートに掲げられたのは、9.11のその日。
消防士によって掲げられる様子は撮影され(後に切手となった)、その後も現場にあったはずだが、夜9時以降のCNNの映像には、旗が映っていなかった。
誰が旗を持ち帰ったのか。
ドキュメンタリーを制作したマイケル・タッカーとペトラ・エペレインは、何者かが、お土産に持ち帰ったと信じている。
そのモラルなき行為に及んだのは、はたして現場に多くいた消防士なのか。
旗を掲げる消防士の写真を撮影したのは、トーマス・フランクリンだが、撮影したのはその日の午後だという。
そして、写真に写っている消防士の一人、アイゼングレインによると、掲げる作業は一瞬で、全員がすぐに仕事に戻ったとコメントしている。
まだがれきの下に、多くの人が埋まっていたからだ。
もし誰かが持ち去ったとすると、その後の旗は偽物ということになる。
旗の持ち主という人物(Shirley Dreifus と Spiros Kopelakis)がいて、ヤンキースの試合と空母で使われた後に返還された旗(ジュリアーニのサイン入り)を、「自分たちのものではなかった」と証言している。
少し、大きかったのだ。
なので二人は偽物の旗を市に送った…。
旗はあの日、消えた。
シンボルとして信じられていた旗は、偽物だった。
本物の旗を大事に家に保管しているやつは、いったい誰だ…。
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