「私の母はオーブンで私を焼こうとした」生け贄になりかけた少女バーチの告白

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http://www.dailymail.co.uk/news/article-2603990/Susannah-Birch-My-mother-cut-throat-I-just-two-I-survived.html
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神は、アブラハムの子イサク(英アイザック)を生け贄にせよと命じた。

神がアブラハムの信仰心を試したものだったが、アブラハムもイサクも従ったため、直前で止めた。

旧約聖書 創世記(Genesis)

 

 

このシーンを読んだリンダは、2歳になる我が子を生け贄にしようとした。

オーストラリア、1989年1月のことだ。

リンダ・アンドリューとジョンは、オーストラリアのダルビーに住むSeventh Day Adventistsだった。

日曜日、ジョンは居間でクリケットの試合を見て、その後仕事に出かけた。

ジョンは妻が最近祈ることが多いとは思っていたが、精神的に問題を抱えているとは思わなかった。

 

彼女は、キッチンにいた。

お湯を沸かしている。

お湯の中には数本のナイフ。

消毒をしている。

 

2歳のバーチは、そのときテーブルの上で横にさせられ、体に油を注がれた。

そして、ナイフが上から降りてきた。

 

バーチは手を上げてそのナイフを止めようとした。

しかし、リンダは娘の懇願も聞かず、娘の気管と声帯を切った。

 

オーブンは用意してある。

聖書と同じように、彼女を焼く準備をしていた。

 

リンダは、娘の頭を抱えたまま。

彼女は神と会話する。

神「それは不純な犠牲だ。すぐにオーブンに入れろ」

リンダ「まだよ。まだバーチは死んでないから。死ぬまでオーブンには入れられないわ」

 

そしてリンダは我に返る(英語では『エピソードから出る』という表現)。彼女は自ら警察に電話をした。

「何か間違ったことをしてしまったみたい。娘の喉を切ってしまった」

 

ジョンは急いで家に向かうと、車いすで運ばれる妻がいた。

娘はヘリで緊急病院に運ばれた…。

悪夢が終わったのだ。

 

 

その後、最高レベルの治療を受けたバーチの命は救われ、食道は治療で治った。

しかし、声は絶望的だった。

 

ジョンは今でも病院で娘を見たときを思い出して涙ぐむ。

指は母親の攻撃から身を守るために傷だらけで、体は包帯でコアラのようだった。

 

そして6週間後、奇跡は起こった。

バーチが、「ダディ、ダディ」とかすれた声を出したのだ。

 

 

 

リンダは、統合失調症だった。

ジョンはリンダのいる病院と、バーチのいる病院を行き来した。

何年も愛した妻が、変貌していた。

 

バーチは3歳になり、「ママが私の首を切る Mum cut my neck」と事件のことをジョンに話すようになった。

1年後、リンダは病院から出て、家に戻ってきた。

ジョンは「リンダは完全に回復した」とバーチに伝えた。

 

以来、家で、あの事件のことを話すのはタブーとなった。

そして彼女が10歳のころ、リンダの病状はまた重くなり、エピソードに何度も入っていくようになった。

襲われることはなかったが、それが自分のせいではないかと悩むこともあったという。

バーチが13歳のとき、両親は離婚。

 

バーチは現在27歳。2007年に母親と会うのをやめた。

自分が母親を助けることができず悪い人間だと思う時期もあったが、今は「何もできることはない」と感じているという。

結婚もし、2児の母。

自らの体験を公の場で語っている。

 

 

 http://ja.wikipedia.org/wiki/セブンスデー・アドベンチスト教会

 

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