モアナの歌 How far I’ll go の歌詞の本当の意味とEvery turn I takeの意味
ディズニー映画『モアナと伝説の海』の主題歌『How far I’ll go(どこまでも)』を意訳せずに直訳しました。
やはり、ネット上で誤訳が多く出ているので、その理由も最後に加えました。
水際で見つめていた
思い出せる限りずっと
なぜなのか決して本当に知ることなく
完璧な娘になれればと願う
だけど私はあの水(海)に戻る それがどれだけ困難でも
私が選ぶすべての曲がり角が
辿っていくすべての道が
私がいく(選ぶ)すべての小路が
すべての道が「戻ろう」と導く
私の知っているあの場所へ 私が行けないあの場所へ
私が居たいと願う場所へ
空と海が出会うあのライン(線)を見た? それが私を呼んでいるの
そして誰も知らない、どれだけそれが遠いのか
もし海の上で私の帆の風が私についてきてくれたら
いつか私は知るでしょう
もし私が往けば、どれだけ私が遠くへ行ったのか誰も教えてはくれないのだと(誰も語らない、誰も知らない、予想できない)
私は知っている。この島のみんながこの島で幸せそうなことを
すべてはデザインされている
私は知っている。この島のみんながこの島で役割があることを
だからきっと、私は私の役を演じられる
私は誇りに導かれる。私は私たちを強くすることができる
もし私が一人で演じて(遊んで)いても必ず満足できる
だけど、内なる声は違う歌を歌う
私に何が起こっているの?
海に輝く光を見た?
(眩しくて何も見えない) 見えなくさせる
そして誰も知らない。どれだけそれが深いのか
そして、私を呼び出しているかのよう。私を見つけるために。
そして教えて、あの線の向こうに何があるのか
私はあの線を超えるの? 交わるの?
空と海が出会うあのライン(線)を見た? それが私を呼んでいるの
そして誰も知らない、どれだけそれが遠いのか
もし海の上で私の帆の風が私についてきてくれたら
いつか私は知るでしょう
the line where the sky meets the seaはいわゆる水平線ですが、それをHorizonと歌わないところがこの歌詞のいい部分であって、日本語訳で「水平線」と言ってしまうのはおせっかいだと思います。日本語版「どこまでも」もそこは直訳しています。
あとはこの部分での誤訳が多いようです。
私が選ぶすべての曲がり角が
辿っていくすべての道が
私がいく(選ぶ)すべての小路が
turnは曲がるで、takeは私が「選んだ、選択した、する」という意味を持ちます。
私が自分で選んだ道を曲がるたび
という意味になります。ちなみにtake turnは「交替」です。
あとの二つもほぼ同じ意味です。
trackは言葉通り、追跡、トラッキングというイメージ。trailも日本語のイメージと同じで、誰かが通ることでできた道。
makeは右や左に曲がるときにも使うので、そういう日本語にないイメージを持ちます。
pathは小路の意味なので、「小路をいく」となります。
すべてにおいて、日本語訳に反映できませんが、「自分で選ぶ」というニュアンスが入っています。
「自分で道を選んで、いろいろと前に進もうとするけれど、いつもあの場所に私は戻ってくるのだ」
という意味です。
ここでどうして誤訳が生まれるのかというと、散歩する、道を選ぶという意味では
take a turn で、a がつくからです。
Every turn I take にはa がないので、「交替するたび」となったり、make a pathじゃないので、「道を作る」となるのかもしれません。
ただし、a のかわりにEveryがあるので、やはりtake a turn, make a pathなのです。
散歩というのも結局は意訳で、turnはどうやっても「回転」「替わる」というイメージがあります。
なので、take a turnは「よくなっていく、好転」という意味でも使われます。
でも、Every turn だけを聞くと、「すべての曲がり角」というイメージが先に来ます。
そのあとに I take がくると、「私が選んだ」というイメージになります。なので、「近道をする」という意味でも使われていました。
take a turn to through the park. 「公園の中を通って近道した」というと誰もがわかりますね。
「右に曲がる」はtake a turn to the right.です。
take a wrong turnだと「道を誤る」「間違った道を選ぶ」です。
take a ~という使い方はa のあとに動詞がきて、名詞的に使うというのはよくあります。
take a turnの意味を「近道」「散歩」と限定して覚えてしまうと、答えに辿りつきません。
英語はイメージです。
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