将来はアメリカ東部が地震地帯に? 新たな熱源が発見される

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マントルやマグマといった地球の熱が地震の発生源であるという説(熱移送説)が話題となっているが、北米大陸で気になるニュースが発表された。

NYやボストンに近い東海岸側で、地下に熱気球のような熱源があるという。

 

 

バルーン状、数百度の熱源

 

アメリカ東部、ボストンの北にあるニューハンプシャー州。大自然にほぼ覆われた、アメリカの中では小さい州の大地の下には、何か熱源があるという。

2年間に及ぶアメリカ国土の調査によって明らかになったのだが、地下75kmまでの調査ができる装置によって、地下に大きなバルーン状の熱源があり、数百度の熱を持っているという。

おそらくマントルから来る熱源の上昇でマグマ溜まりのようになっているが、出口がないためまだ大地深くにおさまっていて、今後数百年は外に出る可能性は低いという。

 

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-5191047/Mysterious-molten-rock-discovered-New-Hampshire.html

 

箱根のような火山帯の場合は地下数kmから数10kmの位置に、1000度マグマがあるので、その危険性と比べることはできない。

アメリカは太平洋側が熱源の出口となっているため西海岸に地震が頻発しているが、もしこのニューハンプシャーの熱源が出口となれば、東海岸で地震が発生する未来になる(熱移動による地震の場合)ということだ。

 

 

環太平洋は地震の温床

 

地震の発生原因をプレート説ではなく、熱移送説だと主張する角田氏によると、地球のマントルから地表方向によって動く大熱源であるスーパーブリュームが地球上を移動し、インドネシアやフィリピンを通過して日本に流れている。

摂氏400度で地下の岩石は溶け始め、1000度でマグマになり、噴火へと繋がる。

同時に温められた岩盤は膨らんで表層部の岩盤を破壊し、地震となる。

日本の下は熱気が出る蓋の位置にあり、大地の下は常に温められている。

ニューハンプシャーの規模はまだ特定できないが、熱源があるということは、マントルからの流れが少量ながらあるということだ。

その流れや出口、量はたえず変化していくので、未来は東海岸が地震の温床となる可能性もある。

 

広い太平洋は鍋の蓋で、丸い蓋の縁が環太平洋だ。

ロスの出口でも、伊豆の出口でも熱気は出る。蓋は持ち上がる。

角田氏の著書『次の震度7はどこか!』では、1月の伊豆が危ないという。

地震への備えの必要性を感じると同時に、地球とは、マントルとは何かと、考えさせられる本だ。

 

次の「震度7」はどこか!

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