1万年前のイギリス人は暗い肌、黒髪だったことが判明。

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最初のイギリス人である、10000前のヒトの顔が復元された。

発掘された白骨の遺伝子検査によって、さまざまな新情報が明らかになったが、この研究を行ったのは自然史博物館とロンドン大学、そしてチャンネル4。

1903年にサマーセットの洞窟で発見された「チェダーマン(Cheddar Man)」の頭蓋骨を削り検査した。

以前にマンチェスター大学が行った復元図では白人だったが、今回の検査により、肌は黒かったことが明らかになった。

さらに、目は青だったという。

 

肌は英語で表現すると「Dark to Black」で、暗い色から黒までの間ということになる。

今まではブリテンの最初の住民は白人だったと考えられていて、一部の研究者には衝撃の結果となった。

また、このDNAは今のイギリス人の10人に一人が関係しているという。

髪の毛はカールのかかった黒髪。

チャンネル4ではこの研究について「The First Brit: Secrets of the 10,000 Year Old Man」というドキュメンタリーで放送する。

 

この黒肌の可能性は76パーセントだが、これが確かなら、ヨーロッパ中で10000年前は黒い肌の住民がいたということになる。

 

アフリカからヒトが脱出したのは4万年前。

氷河期のあとにヨーロッパが再び緑になり、まずは中東からヨーロッパを経由してブリテンに入ったのが11000年前と言われている。

一方で、スペイン、ハンガリー、ルクセンブルグあたりのグループが15000年前にもブリテンに侵入していて、チェダーマンともDNAが近いという。

また、15000年前から10000年の間に、最初に住んでいたブリテンのグループは絶滅している。

 

この、肌がいつ白くなったのかという研究は常に進捗している状況で、2015年には「8000年前は混在状態だった」という。

肌が白くなる遺伝子はスウェーデン南部で見つかった7700年前の白骨から見つかっている。

先ほど出てきたスペイン、ハンガリー系の部族はダークスキンだったという。

肌の色素がなくなる遺伝子はSLC24A5とSLC45A2と呼ばれるもので、金髪、ブルーアイはHERC2 / OCA2という遺伝子。

 

8000年から7700年ごろの間にヨーロッパ北部で現在のヨーロッパ人の顔立ちに近い色素が抜けた民族が増え、1万年の時をかけて拡がったということになる。

ケルト民族は3000年前から存在を認められ、2100年ほど前にローマがブリテンに侵攻。

今のデンマークあたりから傭兵としてアングロ・サクソンという金髪のゲルマン系民族がブリテンに呼ばれたのは、1500年ほど前のことだ。

 

ケルト人が今回のチェダーマンとどれだけ関係しているのか、ケルト人の肌はどうだったのか、ケルト人の他にブリテン人という存在はあったのかと、謎はまだ多い。

基本的にはブリテン人はケルト人だったとされている。

肌は白、髪は金髪説と黒髪説に分かれている。

また、ラテン民族は中東と同じで、肌が浅黒い。ただ、明らかに黒人の肌色とは違う明るさを持つ。

ローマ帝国のころは、今のイタリアを中心とするこのラテン系と、今のフランスを中心とするケルト系、今のドイツを中心とするゲルマン系にわかれていて、ローマ時代に多少の混在をした。現在の地図でみると、ケルトが残っているはずのスコットランドやアイルランド、ウェールズの人や、一部フランス人の特長を見て、ケルト人は黒髪の白人ではないかと思ってしまうが、わからない。

要は、ローマ帝国崩壊後のゲルマン民族の移動があったため、ヨーロッパ中に金髪白人のゲルマン人がモザイク化し、イギリスもアングロ・サクソンの移住によってゲルマン化してしまったのだ。

そうやって、5世紀頃にイングランドが白人系に支配されたことは分かっているが、7000年前ごろまでは、肌の黒い民族がいたということになる。

ブリテンのケルト自体も大陸から渡ってきたとされているし、いつチェダーマンからケルトへ変わっていったのか、そこはまだよくわからないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-5358699/First-Brit-dark-skinned-blue-eyed.html

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