the journal Nature reportsのオンライン上で、興味深い報告がされている。
北西スペインの山中で見つかった人間の歯によって、「青い目」の起源が少し解明されたのだ。
今から7000年前の石器時代の穴居人とみられる歯から、DNA調査をしたところ、その男性は「青い目」だったことがわかった。
しかし、肌は浅黒く、黒い髪をしている。
つまり、アフリカとヨーロッパの二つの特長を持ちあわせていたのだ。
この男性LA BRANA 1は、ヨーロッパ人の特長である色素沈着があり、青い目の遺伝的変異を持っていた。
また、2万年以上前のシベリア人の祖先(アメリカのネイティブ・アメリカンとリンクしている)をスカンジナビア人と共有していることもわかったらしい。
場所はレオン近くのLa Brana-Arintero洞窟。
彼は石器時代の人間であり、狩猟生活が主だった。
その後にやってくる新石器時代の主食成分であるでんぷん質や、乳糖の消化は苦手だったに違いない。
以前に、青い目の起源はフィンランドあたりに住んでいた人々からはじまったと聞いたことがあるが、7000年前にはすでにシベリアからフィンランド、スペインまでの遺伝的連続があったことになる。
また、白い肌よりも先に、青い目の広がりが先行していたことも今回の調査は示している。
LA BRANA 1の骨が発見されたのは、2006年。
ほぼ全身の骨が見つかっていた。
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